ENB設定方法: ENB Palette編
ENB Palette
何か、今使ってるENBに飽きた。と言う場合があります。とは言え、最近出たENBは設定が多いのか過激なのか、自分のPCには負荷が高いものが多く、どれを使えば良いのやらわかりません。そこで、今まで使っていたENBPaletteを変更することで、ちょっとENB環境を変えてみようと言う趣旨の記事になります。
あまり細かいことは、私自身説明が出来ませんので、その点ご了承ください。
使用するツール
ENB
ENBと言うものは、ENBの公式サイトでダウンロードできるソフトウェアのことです。ENBの本体等と呼ばれます。一方で、Nexus等で配布されているものは、このENBの本体を動かす時の設定 (Preset – プリセット)になります。今回は、良く使われている、RealVision ENBと言うプリセットを使用することにします。
ENB公式
Skyrim Nexus: RealVision ENB: by SkyrimTuner
Gimp
今回、ENBPaletteと言うファイルを編集するのに使用します。トーンカーブと言うものを使用しますので、Krita、PaintNetでも同様のことが行えます。
GIMP公式
Krita
Gimpと同様に、ENBPaletteと言うファイルを編集するために、トーンカーブを使用します。個人的には、Gimp、PaintNetと比較して、Kritaが一番使いやすかったと思いました。その為記事では、Kritaを使用しました。
Krita公式: ダウンロードページ
ENBPaletteって何ですか?
公式に、このような説明があります。
ENB公式
ファイルの形式は、24bitのbmpだそうです。tgaかpngの場合、アルファが含まれる必要があるかどうかは場合によりけりとのことです。大体プリセットを見ると、24bitのbmpファイルになっています。また、サイズは、256になります。
ENBPaletteは、ENBの d3d9.dll と同じ場所に置くそうです。ゲームによって異なることもあるようですが、スカイリムでは、同じ場所です。
ENB作者のBoris氏の解説
ENB Forum
大ざっぱに、ENBpaletteの横軸のデータを参照して、画面の色を変更する。縦軸は、ゲーム内の時間を大体表現するものだと言うことが分かります。
とりあえず色々試してみよう
と書きましたが、私自身が、具体的に見ないと分からないので、ENBPaletteを変更してみましょう。何も変更せず、RealVisionENBを使用した場合、こうなります。
変更前のSS

Kritaの、フィルタ → 調整 → カラー補正カーブを選択します。
カラー補正カーブ


左側の斜めの線を動かすことで、全体の色が調整されます。RGBAであれば色とアルファを一度に変更することが出来ます。また、R(赤)だけ、G(緑)だけ、R(青)だけ、A(アルファ)だけ、明度だけの変更も可能です。今回は、アルファは変更しません。
赤・緑・青を別々に変更してみる
まずは、赤だけ変更してみましょう。斜めの直線をクリックして適当に動かせます。また、動かした後、点が表示されますが、これを個別に変更することも出来ます。ちょっと小さいですが、入力、出力と表示されているところに数字を入力することで、変更できます。ここがGIMPとの差で、Kritaの方が使いやすいと思ったのです。
トーンカーブで赤だけ変更

これをENBのパレットとして使用すると、こうなります。
赤だけ変更

同じように、緑だけ変更したもの、青だけ変更したものは、こうなります。
トーンカーブで緑だけ変更


トーンカーブで青だけ変更


色の変更が強いですから、これは使い物になりませんが、色々とプリセットを見ると、赤色と黄色(赤+緑)はたまに見かけます。黄色は全体的にドンヨリした雰囲気になります。また、ほんのりと赤を増やすと、少し乾いた感じではっきりしたものになる気がしました。ただ、好みの問題ですので、自分が好きな色を選びたいですね。
これとは別ですが、縦軸の時間について調べようと色々試したのですが、はっきりした画像が出来ず、良く分かりませんでした。詳しい方がいれば、解説お願いします!
好みの色合いに変えてみる
自分の好みの色合いに変えたい場合ですが、上のBoris氏の解説のところにヒントが書かれていまして、スクリーンショットを撮って、それに合わせてENBPaletteを変更すれば良いんじゃないかな、と言うものです。
ちょっと最初のパレットを変更する前の画像に戻りましょう。まず、Kritaで、変更前のスクリーンショットと変更したいENBのパレットを読み込みます。別のファイルとして読み込む方が良いです。
読み込んだら、スクリーンショットの方を選択して、フィルタ → 調整 → カラー補正カーブ を選択します。
スクリーンショットにカラー補正カーブ

説明のために簡単な補正にしますが、斜めの直線を上(もしくは左)にずらします。そうすると、全体が明るくなります。
カーブを上(左)に動かす

スクリーンショットは、下の画像のように少し明るくなるのですが、まだ、OKは押さないでください。次に”プリセットを編集”を押します。
明るく補正されたスクリーンショット

プリセットを編集”を押すと、新しくウィンドウが表示され、その右に”現在のものをブックマークに追加”と言うボタンがありますので、これを押して、プリセットを保存してください。”新しい設定1″と保存されるはずです。これは、名前を変えることが出来ます。分かりやすい”明るくなーれ”と言う名前に変更しました。
プリセットを保存する

次に、ENBのパレットを選択して、その後上と同じように、フィルタ → 調整 → カラー補正カーブを選択します。ウィンドウが現れますが、ここでは、デフォルトと表示されている部分をクリックして、先ほど保存した設定を選択してください。私の場合は、”明るくなーれ”です。
保存した設定を選択


ここでOKを押すと、パレットが白っぽくなったはずです。
パレットの補正完了

後は、このパレットを使用してゲームを起動すると、下のようになります。上で見た画像と同じですね。
実際ゲームに反映出来た

実際この程度の補正だと、覚えて作業しちゃうのもありですが、複雑な補正をする場合はプリセットを保存する必要があります。GIMPでも同様に、スクリーンショットで作ったプリセットを保存して、パレットを変更すると言う手順で出来ました。
少し色を付けたパレット
少し色が付いたパレットを作ってみました。
黄色味のあるパレット

これを使って同じ場所を撮影すると、こうなります。
ちょっとドンヨリした感じ

雰囲気の程は、少し良くなったかな?と思いますが、この後が結構大変です。風景だけが変更されるわけではなく、キャラクターの肌も変わりますから、部分的なENBの設定の変更が必要になってきます。そこらへんの修正が大変だから、他所様のENBが欲しくなっちゃう、、、、と言う、元の木阿弥ですね。
LUT – Look Up Table
今回の記事に似たものとして、LUTがあります。全体的な色調の変化を、LUT(Look up Table)と言うものを使用することで変更するものです。これは、導入について、こちらに記事がありましたので紹介します。
ENBの設定をいじる必要がありますが、作業そのものは、ほとんど変わらないですね。
Skyrimshot
ググって見つかるLUTの解説は、ここが良さそうな気がしました。
富士フィルム
おまけ
縦軸の時間は、良くわからなかったのですが、Sushi ENBのパレットを見るとこんな感じになっていました。
Skyrim Nexus: – – SUSHi ENB – – V_1.1: by SUSHi – aka isaac470
SUSHi ENBのパレット

時間によって黄色の割合が変更されているのが分かりますが、詳細は不明です。”enbeffect.fx”と言うファイルをきちんと読めば良いのでしょうが、ちょっと私には分かりませんでした。
メモ
自分用にパレットを作った時、トーンカーブが結構ゆがむような補正をしたのですが、それだとゲームの中でも色にムラが出来ました。こういう時は、最後にガウスブラーを使った方が良いように感じました。
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