- Community Shader
- 前提Mod
- 機能追加Mod
- Reshade
- AZURITE III Reshade – Fantasy Preset –
Community Shader
Modの説明
今日は、広範囲にスカイリムの機能を改善するCommunity Shaderの紹介です。Skyrim AEとSkyrim SEのModです。記事は、1.1.15で書きました。
Community Shader / コミュニティ・シェーダーは、Nexusを中心としたコミュニティ間で開発が行われている、スカイリムの機能を拡充、もしくは新たに追加するためのModです。頭文字をとってCSと表記されることもあります。
コミュニティ・シェーダーは、主にスカイリムの見た目を変更するためのModです。光源の処理が改善され影の表示が綺麗になる、光が当たった部分が(物理学的に)正確に光を反射するようになる、地面の描画が正確になる等々が行われます。
ENBと機能がかち合っているため、ENBと併用することは出来ません。ここ数年の開発で、ENBに追いついてきました。使用した感じとして、ENBよりも軽いです。ENBだと起動時に結構時間がかかるのですが、コミュニティ・シェーダーの場合、初回の起動は遅いですが、2回目以降は格段に早くなります。
また、ENBと同じですが、本体を導入しただけでは見た目に大きな変化はなく、他のModと併用しReshadeのプリセットを導入する方が良い感じでした。
他に、ENBよりも設定項目が少なく、もう少しかゆい所に手が届くと良いのだけど思うことも多いです。コミュニティ・シェーダーでは、屋外に合わせると屋内が暗すぎるとか、昼夜で光の具合を調整するのが大変とか、なかなか不便な点もありました。
あえてENBから乗り換えなくてもと言う人は、ここでおしまいとして、試してみたい人は、コミュニティ・シェーダーを導入しましょう。
ダウンロードサイト
Skyrim Special Edition Nexus: Community Shaders: by Community Shaders Team
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前提Mod
Skyrim Script Extender (SKSE64)
SKSE64 / Skyrim Script Extenderを事前に導入してください。公式サイトとNexusのどちらからでもダウンロードすることが出来ます。Nexusの方が楽だと思います。
ダウンロードするファイルのバージョンに注意してください。下に書きましたが、スカイリムのバージョン1.5.97と1.6.1170では、ダウンロードするファイルが異なります。
1.5.97は、SKSE 2.0.20。1.6.1170は、skse 2.2.6、です。
SKSE 公式
Skyrim Special Edition Nexus: Skyrim Script Extender (SKSE64): by SKSE Team
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- Skyrim SEのバージョン1.5.97に対応したSKSE64の最新のバージョンは2.0.20です。
- Skyrim AE(Steam)のバージョン1.6.1170に対応したSKSE64の最新のバージョンは、2.2.6です。
- Skyrim AE(GOG)のバージョン1.6.1179に対応したSKSE64の最新のバージョンは、2.2.6です。
- Skyrim VRのSKSEは、バージョン2.0.12です。
SKSE64のインストール方法
- 解凍したファイルにある、.dllファイルと.exeファイル、scrフォルダを、”SkyrimSE.exe”および”SkyrimSELauncher.exe”と同じフォルダにコピーしてください。通常は、以下の場所にあります。
- Steam\steamapps\common\Skyrim Special Edition
- 解凍したファイルの”Data”の中にある.PEXファイルを全てSkyrimSEの”Data\Scripts”にコピーしてください。
- もしModを作成する場合、”Data\Source\SKSE”にある.pscファイルを、SkyrimSEの”Data\Source\Scripts”にコピーしてください。
- ”skse64_loader.exe”からSkyrimSEを起動してください。
Microsoft Visual C++ Redistributable
Microsoft Visual C++ Redistributableをダウンロードして導入してください。以下のサイトからダウンロードすることが出来ます。
ダウンロードするファイルは、X64で良いと思います。
Microsoft
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Skyrim SE / AEの前提Mod
事前に、SSE Engine Fixes (skse64 plugin)と、Address Library for SKSE Pluginsを導入してください。
Skyrim Special Edition Nexus: SSE Engine Fixes (skse64 plugin): by aers – Nukem – Ryan
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Skyrim Special Edition Nexus: Address Library for SKSE Plugins: by meh321
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Auto Parallaxは、Parallaxに問題がある場合、導入して欲しいとのことです。
Skyrim Special Edition Nexus: Auto Parallax: by doodlum
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Skyrim VRの前提Mod
Skyrim VRでも同じようなModが必要になります。事前に、Engine Fixes VRと、VR Address Library for SKSEVRを導入してください。
上に書いたAuto Parallaxも同様に必要な場合は導入してください。
Skyrim Special Edition Nexus: Engine Fixes VR: by rollingrock
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Skyrim Special Edition Nexus: VR Address Library for SKSEVR: by alandtse
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機能追加Mod
以上で、とりあえずコミュニティ・シェーダーを導入できたのですが、この後更に追加のModを導入して、Reshadeまで導入することになります。
コミュニティ・シェーダーは、ゲーム起動時にDisk Cacheと言う形でシェーダー用のファイルを作成します。この時間が結構長いです。何度も何度も時間をとられるのもあれですので、追加Modは出来るだけ一度に入れてしまう方が良いのではないかなと思います。
Dynamic Cubemaps
キューブマップは、スカイリムで光の反射などの光沢を表現するために使用されます。水、装備などキューブマップを使用しているオブジェクトの光沢感が強まるはずです。特に水面はかなり綺麗になると思います。
Skyrim Special Edition Nexus: Dynamic Cubemaps: by doodlez
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Skyrim Special Edition Nexus: Dynamic Cubemaps – Metals: by doodlez
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Grass Lighting
Grass Lightingは、草のシェーダーを改善するものです。草は板ポリに絵が描かれているものですが、これにノーマルマップ、スペキュラーマップの機能を追加します。ENBにも同じ機能はありますが、より改善されたものになっています。
これと一緒にGrass Collisionを導入しました。こちらは、Grass Lightingを前提Modとしているので、一緒に導入すると良いと思います。Grass Collisionは、プレイヤーが草の中を歩くと草が押し出されるように動くようになるModです。
こちらもENBに同等の機能がありますが、個人的には、コミュニティ・シェーダーの方が自然な印象を受けました。
Skyrim Special Edition Nexus: Grass Lighting: by doodlum
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Skyrim Special Edition Nexus: Grass Collision: by Maxsu doodlez
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Light Limit Fix
バニラの状態では光源の数に制限がありましたが、Light Limit Fixを入れるとこの制限が解除されるようになります。また、光源の処理としてCLUSTERED SHADINGと言う技術が導入されたとのことです。
また、Particle Lightを光源化して処理するようになり、こちらも数に制限がなくなります。
もう1つのLight Placerは、明るい場所に光源を配置することで、光が差し込まれているかのようにするModです。窓が明るくなることで、窓の光で影が生まれるようになったりします。
Skyrim Special Edition Nexus: Light Limit Fix: by doodlez alandtse jonahex ProfJack
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Skyrim Special Edition Nexus: Light Placer: by powerofthree
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Subsurface Scattering
Subsurface Scatteringは、キャラクターを明るくするModです。。コミュニティ・シェーダー単体では、肌が暗すぎて見えづらくなります。Subsurface Scatteringを導入することで、陰影が強すぎてしまう点を改善します。
Subsurface Scatteringは、表面下散乱と訳され、SSSと省略されることもあります。皮膚の下を通る光を模式的に表現する技術です。
デフォルトの設定では、Subsurface Scatteringがオフ状態ですので、メニュー画面からチェックを入れてください。
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Skyrim Special Edition Nexus: Subsurface Scattering: by doodlez
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Screen Space Global Illumination (SSGI)
Screen Space Global Illumination (SSGI)は、アンビエント・オクルージョン(AO)と間接照明(IL)の機能を追加するModです。
奥まったところは、周囲に物が置かれていて光が届きにくい場所は暗くなりやすいですが。アンビエント・オクルージョンは、このような影の扱いをするための機能です。
間接照明は、周囲が明るくなれば、直接光が当たらない場所でも少し明るくなります。これを表現するための機能です。
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Skyrim Special Edition Nexus: Screen Space Global Illumination (SSGI): by ProfJack and CS Team
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Screen Space Shadows
Screen Space Shadowsを導入すると、草、地図、遠距離、セルフシャドウ等の機能が追加されます。シェルフシャドウはよくわからないのですが、草の影ははっきりとした差が見られました。
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Skyrim Special Edition Nexus: Screen Space Shadows: by doodlez and Mathieu C
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Reshade
コミュニティ・シェーダーは、綺麗なバニラと言う感じの見た目になるのですが、もう少し色合いを変更したいという場合、Reshadeを導入すると良いと思いました。
Reshadeは、公式サイトからダウンロードすることが出来ます。2025年2月現在最新のバージョンは、Version 6.3.3です。
今回は、ReShade_Setup_6.3.3.exeをダウンロードしました。full add-on supportの方は、導入する時に「このバージョンはオフゲーだけね、オンゲーだとダメな場合があるよ」と出てきます。もしオンゲーをプレイしない場合は、特に問題ないのではないかなと思います。
Reshade公式
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Reshadeセットアップファイルを起動すると、インストールされているゲームの一覧が表示されるので、Skyrim (SkyrimSE.exe)を選択します。画像に複数同じファイルが表示されているのは、バックアップのファイルが表示されてるからです。
Skyrim (SkyrimSE.exe)を選択
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次は、DirectX 10/11/12が自動で選択されていると思います。そのままNextを押してください。2度目以降の場合は、アップデート扱いになります。
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最後は、Effectを選択するのですが、全部導入する方が良いと思います。右上のUncheck Allを2回押すと、全てのEffectが選択されます。その後、Nextを押します。しばらく待つと、全てのファイルをダウンロードして、導入が完了します。
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AZURITE III Reshade – Fantasy Preset –
Reshadeは、そのままだと設定そのものがなく、見た目はほぼ変化がありません。そのため、設定を自分で作ることになるのですが、他の人が公開しているプリセットを利用する方が楽で良いと思います。
今回は、Nexusで公開されているAZURITE III Reshade – Fantasy Preset -を使ってみました。このプリセットは、Azurite Weathers and Seasonsと、Azurite III – HDRを前提Modとしています。まずは、そちらから導入しましょう。
Azuriteは、Azurite Weathers IIIの方をダウンロードしてください。
Skyrim Special Edition Nexus: Azurite Weathers and Seasons: by JonnyWang aka Megaloblast
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Skyrim Special Edition Nexus: Azurite III – HDR: by doodlez
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次に、ReshadeのプリセットのAZURITE III Reshade – Fantasy Preset -をダウンロードします。
Skyrim Special Edition Nexus: AZURITE III Reshade – Fantasy Preset -: by Relache
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ここでダウンロードできるファイルは、Reshade用のiniファイルです。今回は、AZURITE3-SoftFantasy.iniをダウンロードしました。ダウンロードしたら、Skyrim SEのゲームフォルダにiniファイルをコピーしてください。
Reshadeでは、HOMEキーを押すと、左側にReshadeのメニューが表示されるようになります。小さいですが、メニューの左上にある、◀▶を押すことで、設定ファイルのiniファイルを変更することが出来ます。何回か押して、AZURITE3-SoftFantasy.iniに変更してください。
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コミュニティ・シェーダーの機能
以上でコミュニティ・シェーダーと前提Mod、それとReshade関連のファイルを導入することができました。
私の環境だと、こんな感じの見た目になりました。日中とか強めの光源の近くだと明るすぎるという難点はありますが、確かにかなり良い見た目になったなと思いました。
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コミュニティ・シェーダーのメニュー
色合い等の調整は主にReshadeで行うのですが、コミュニティ・シェーダーでも少し調整することが出来ます。デフォルトで、ENDキーを押すと、コミュニティ・シェーダーのメニューが表示されます。
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あまり設定を変更する必要はないと思ったのですが、2項目だけ気づいたことを書いておきます。
もし私のModを使っていて、見た目が変だなと思った場合は、Extended MaterialのEnable Complex Materialのチェックを外してください。私のModの一部は、この機能に対応していません。
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もう1つは、キャラの写りに関係するSubsurface Scatteringの設定です。初期設定では、Enable Character Lightingにチェックが入っていません。割と忘れてることが多いので気になりました。
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コミュニティ・シェーダーの補足
後は、補足的な内容になります。コミュニティ・シェーダーの特徴は、以下の通りです。一応訳してみましたが、正しいか、ちょっと微妙です。
コミュニティ・シェーダー
- 起動時の速度アップのため、ディスクキャッシュに高速マルチスレッドのコンパイルを組み込んだ統合シェーダーキャッシュ
- ゲーム内のシェーダーを数秒でホットリロードするための非同期型シェーダーコンパイル
- SKSEとCommonLibSSE-NGを通して、ゲームに直接アクセス
- ImGuiによる、説明付きのゲーム内メニュー
- スピードと信頼性のためのデザイン
- バグの修正
- Mod制作者向けの新しい機能
- Skyrim VRに対応
- オープンソースのGPL-3.0。コミュニティ参加者は、ソースがクローズドになることを気にせず、新しい機能を追加し更新することが可能です
ImGuiは、Skyrim Special Edition Nexusで公開されている、ゲーム内のGUIを作成するためのツールです。こちらで公開されています。
Skyrim Special Edition Nexus: SSE ImGui: by ryobg
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CommonLibSSE-NGは、数年前に開発されたCommonLibSSEを新しい世代(NG / Next Generation)として更新したものです。これを利用することで、描画に関係する機能を変更するModを作成することが出来るようになるそうです。
まとめによると、古いCommonLibSSEは2018年に開発され、その後派生版が3種類作られたそうです。CommonLibSSEのまとめは、こちらのリンクです。
CommonLibSSE NG (“Next Generation”)
コミュニティ・シェーダーのソースはGitHubで公開されています。1つは、doodlum氏自らが公開しているSkyrim Community Shadersと、もう1つはAlan Tse氏のCommonLibSSE NGです。
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